international_tittle02

第30回:持続可能な選択

当校では、より平和で持続可能な世の中を築くという当校のミッションに基づき、持続可能な選択をする努力をしています。これらの決定は大きい場合もあれば小さい場合もあります。しかし大きさに関わらず、その決断の重要さは同じです。
 私たちは、持続困難な土地に関する問題を抱えていました。学校のグランド脇にある急な斜面に雑草が生い茂ってしまっていたのです。このエリアは子供が遊ぶこともできず、フェンスでグランドともわけてありました。
 園芸の会社に来てもらい、そのエリアの草刈りをお願いすることも考えました。しかし、年に3回は来てもらわないといけない上に、刈ってもらった草の処分も考えなくてはなりませんでした。費用の高さを別にしても、刈った草を取り除き続けると、有機物も取り除くことになり、時間の経過とともに土壌を枯渇させてしまう心配もあったのです。
そんな中、ある種の家畜を使って土地を開拓するという最初のアイデアが出てきました。さらに会話を進めていくと、ヤギはどうかという意見がでたのです。しかしフルタイムでヤギの世話ができるのだろうかという疑問が湧きました。色々調査をし、広島県内にヤギのレンタル業者がいるということが分かり、結局アトちゃんとミズキちゃんという2匹のヤギを借りることになったのです。
 この2匹のヤギは驚くほど働いてくれており、斜面のほとんどを綺麗にしてくれたのです。しかしキャンパス内でヤギを飼ったことにより、他の多くの利点が生まれたのです。
 ほとんどの生徒が生まれて初めてヤギと触れ合ったのですが、2匹の親子のヤギはとても優しく生徒と接してくれるのです。子供たちはとても近くでヤギを観察することができ、大変興味深い行動、例えばコーンのスナックをもらう際に角がある母ヤギが、娘がスナックをもらいに行く邪魔をするという姿を観察することができたのです。子供たちにはその行動が理解できず、母ヤギが意地悪をしているように映りました。
 しかし、その行動から動物の行動について、また、親が子供に様々なことを教える方法、例えばなぜ角を使うのか等の話をする機会を得ることができました。子供たちはさらにヤギは塩分が必要であることを発見しました。ヤギの小屋の中に塩の塊があるのですが、ヤギは、野生の動物がするように塩をなめるために行ったり来たりします。子供たちはさらにヤギが継続的に土壌を肥やしていることにも気づいたのです。
 このアプローチにより、持続可能な環境を作り上げることに役立つことができ、また非常に興味深い、動物が働いている姿を間近で観察できるというユニークな学習を子供たちに提供できる結果となったのです。


54_広島インターナショナルスクール_foot