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第29回:子育ての矛盾(パート2)ーリスクの種類ー

 子供に将来の備えをさせようとすると、どうしても矛盾が生じます。しかし、親子間の会話が、子供が成長するにつれ直面するであろう危険をうまく通過する手助けとなるでしょう。
 私の学校では、挑戦する人であれと指導しています。挑戦する人とは、勇気と先見の目を持って、不慣れな状況下でも、不確実なことに取り組む姿勢を持てる学習者のことです。子供が不慣れな状況下でも臨機応変に対応できるよう備えてあげることにより、リスクにも対応できる能力を身に着けさせることができるのです。
 これは子供の中に育てることができる特質です。つまり、リスクは避ける必要も、奨励する必要もなく、どちらかを選ぶべきものでもないのです。子供が不慣れな状況下でも対応できるよう準備してあげることにより、リスクにも対応できる能力を身につけさせることができるのです。子供に安全と快適さを確保しつつ、色んな事にチャレンジさせたり、あらゆることを経験させてあげなければなりません。世界へと羽ばたいていく時がきたら、自分の道を見つけて、進んで行かせてあげることが必要なのです。結局のところ、親は子供が人生とは何かを理解する手助けをすることはできますが、自分の道を進んで行くのは子供自身なのです。
 親は、身体的リスクと学問上のリスクにフォーカスしがちですが、身体的、情緒的、社会的、知的、学問上の5つのリスクについて見ていきたいと思います。子供たちは、学校生活を送る上で、身体的危機、情緒の混乱、複雑な人間関係、学問上の窮地、情報の散乱に直面することでしょう。しかし親が子供を手助けすることは可能です。不安な中で、自信をつけさせてあげるための会話は子供の支えになります。
 特に親としての心配が、子供の不安とは同じでないことに気づいた時、様々なタイプのリスクを考察する会話が大変役に立ちます。この単純なステップ、この考え方の認識が会話の中での緊張を緩和してくれる助けになります。親の気がかりが子供を悩ませていることと同じではないと話をするのです。このようにして、親は子供が不安と向き合う手助けとなり、子供は親が不安と向き合う手助けとなるのです。
 何を備えておくべき?どのようにしてリスクを乗り越えるべき?チャレンジにはどのような考え方が必要?リスクから何が学べる?など、リスクに備えておくと、子供は自主的に将来起こるかもしれないリスクと向き合う力を与えられます。常識の範囲内であれば、リスクも貴重な学習の機会として捉えることができます。
 次回は会話の例をあげてもう少し話をすすめていきたいと思います。それまでに、子供が不安に思っていることは何かについて話をしてみてはどうでしょうか。驚きがあるかもしれません。


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