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第26回:中学校、高等学校は小学校のようであるべき?

 あなたにとって子供の成功とは何ですか?普段は意識して考えることがなく、漠然と思い描いているだけではないでしょうか。
 例えば学歴上の成功は素晴らしいことです。ただ、その人物を語る一面にすぎません。日本の教育システムでは、中、高等学校での成績により生徒の能力を計る傾向があるように思います。皆さんは自分の子供を暗記能力、テスト結果だけで評価して欲しいですか?
 もちろん教科書の内容を暗記するのは凄いことだと思います。しかしそれは世界や知識の理解を広げていく出発点でしかありません。世界中の学校で子供の学校での成功を示す方法として、テスト結果で生徒を評価することが長年採用されています。子供が備えている社会性、情緒、道徳心を評価することは今の学校のシステム上難しく、評価の観点としては見過ごされがちです。
 家族構成や人間関係、雇用条件、地球温暖化等、我々のあらゆる生活面に影響を及ぼしながら日本の社会、経済構造が変化しつつあります。これらは子供たちが解決しなければならない問題の1例にすぎず、問題を解決するために、子供たちが回答を教科書から必死に探していたらどうなるのだろうと思ってしまいます。これが正に今の中、高等学校が子供たちのために行っている教育であり、我々が子供たちに成功像として掲げていることなのです。
 子供たちは新たなそして複雑な問題を解決していくために創造的に考えを巡らすよう指導される必要があり、社会的、情緒的、道徳的な学びが、我々が育てるべき創造力の中心になければならないのです。探求ベースの指導法と学びは将来を見据えた教育なのですが、興味深いことに日本の教育は本来、詰込み型学習ではなく、中、高等教育で行われているだけで、初等教育は子供のアカデミックな部分と人格形成をサポートするためのアプローチをバランスよく取り入れた探求ベースの教育なのです。
 日本が直面している問題に取り組むためには、中、高等教育はもっと初等教育よりになる必要があるのではないでしょうか。もちろん学習内容は重要です。生徒が成長するにつれ、学ぶ内容には教養が求められるべきですが、探求ベースの指導と学びの環境の中で社会性、情緒、そして道徳的な考えは育まれていきます。日本の教育発展をサポートするために、中、高等学校は初等教育のアプローチを見て学ぶべきなのではないでしょうか。


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