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耳カビを知っていますか?

耳の中は高温多湿。カビが生えやすい環境です

 ついつい毎日耳掃除をしてしまう。耳掃除は気持ちがいいものですが、“毎日”は要注意です!多くの人が、耳を衛生的に保つためにやっているはずの耳掃除、それによって耳の中に「カビ(真菌)」が生えてしまうことがあります。カビと聞くと患者さんはビックリしますが、耳の中は湿気があるため、カビの絶好のすみか。カビにとって非常に過ごしやすい環境です。その原因は耳掃除のやりすぎ。耳かきや綿棒などで耳をさわっているうちに外耳道を傷つけ、さらに耳の中の環境バランスが崩れた結果、もともと持っている耳のバリア機能が低下、炎症を起こしてカビが増殖してしまいます。また「帽子」や「イヤホン」などで長時間に渡って耳を塞ぐと、耳の中が高温多湿になり、カビが生えやすい環境になります。


ひどくなると、眠れないほどの痛みが!

 主な症状は痛みやかゆみ、耳が詰まったような感覚などで、通常、痒みを繰り返しているうちに痛みが出てきて、放置していると眠れないくらい痛みが強くなることがあります。
 治療は、原因となるカビを繁殖させないように外耳道を清潔に保ちながらしっかりと乾燥させる必要があります。まずは耳を触るのをやめて耳の中に感染しているカビを取り除き、耳の中を洗浄、カビを抑える塗り薬を使用します。だいたい1回の処置から不快の症状が楽になります。ただ症状が治まったとしても短期間で再発する場合が多く、しばらくカビが繁殖しないように通院する必要があります。また自然に治癒することはあまりありません。


耳の中にカビができないようにするために

 予防するためには、まず頻回な耳かきを避けること。耳自体が自浄作用という耳垢を外に押し出す力を持っているので、月に1~2回の耳掃除で十分です。耳垢は外耳道の入り口近くにたまります。ですから、耳掃除は綿棒などを使って見える範囲のものを無理せずにとるようにしてください。
 原因は何であれ、耳が急にかゆくなったり湿ったりしたら耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。


耳カビ


今井耳鼻咽喉科