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「おたふくかぜ」について

正式名は「流行性耳下腺炎」

 おたふくかぜの正式名は流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)といいます。おたふくかぜにかかった人のせきやくしゃみが飛んで、「ムンプスウイルス」による主に唾液感染で起こります。特徴は熱が出て、耳の下が痛くなり、耳の下から頬にかけて、はれてくることが多いようです。


流行性耳下腺炎


おたふくかぜの治療

 おたふくかぜには治療薬がないので、解熱鎮痛剤などで症状を和らげる対症療法となります。口を開けたり、食事をしたりすると頬やあごなどが痛むので、食事は刺激が少なくのどごしが良いものを摂りましょう。

予防接種のすすめ

 おたふくかぜによくかかるのは、小学校低学年くらいまでの子どもが多いです。親御さんの中には、「おたふくかぜは子どものときにかかると軽い症状ですむ」と言われることがありますが、これは大きな間違いです。子どもがかかった場合でも、合併症によって後遺症を引き起こすおそれがあります。それは、おたふく風邪にかかった後に生じることのある高度な難聴です。幼児の場合、“聞こえにくさ”があっても言葉にして親に伝えにくく、発覚が遅れがち。多くは片方の耳だけに起こり、もう片方の耳が聞こえるために家族もなかなか気づかない事があります。困ったことに有効な治療法がなく回復の見込みもありません。難聴になるケースは1000人に一人との報告もあり、決して低率ではないと考えられています。
 ワクチンは1歳から接種でき、その就学前に2回目を接種するのが標準的。2回接種すればおたふくの発症を予防できます。おたふくかぜの治療薬はないので予防がとても重要となります。まれに「反復性耳下腺炎」をおたふくかぜと勘違いして数回かかったと思っている親御さんがいらっしゃいます。おたふくかぜは基本的には1回だけのもの。反復性耳下腺炎も耳下腺がはれる病気ですが、おたふくかぜと違い症状が軽く、繰り返しかかることがありますが、自然に治る病気です。化膿している場合には抗生剤を使用します。おたふくかぜに過去にかかったかどうかはっきりしない場合は、抗体検査をおすすめします。


今井耳鼻咽喉科