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小児の栄養〜その2〜食べない子どもについてお話します


●はじめに
 同年代の子どもが、もりもり食べているのに、うちの子は好き嫌いが激しい、食が細い…。そのうち食べるようになりますよ、と言われても、食事の準備は毎日のことですから、食事に関する悩み、不安、心配は、なかなか解決しないものです。好き嫌いなくたくさん食べることではなく、味わって楽しく食べることを目標にしてみましょう。

●食習慣で気をつけること
①家族で話をしながら食事をすると、食事の時間が楽しいものになります。
②食事の時間は、朝食6~7時、昼食12~13時、夕食18~19時がお勧めです。
③食材や料理を作ってくれた人に、感謝の気持ちを込めて、「いただきます」「ごちそうさま」をしましょう。
④大人がよいお手本として、よく噛んで味わう食べ方を見せてあげましょう。
⑤一人分のトレイを用意し、残さず食べたら、おかわりできるようにします。
⑥15時のおやつは、子どもにとって幸せな時間です。食べ過ぎないように、個別の容器に入れます。炭酸飲料は砂糖の量が多く、ガスでお腹が膨れて、夕食が食べられなくなります。
⑦食事に集中できない場合、椅子、テーブルが合っているか、周囲に気の散るものはないかを確認します。テレビ、スマホは中止しましょう。

●食が細い子どもへの対応
①嫌いなものは、一口から始めます。食べたくない理由を聞いて、言い分を受け止めてあげます。何かよい対処法が見つかるかもしれません。ほんの少しでも食べたら、「食べれたね」とほめます。
②家族が味わって食べながら、「おいしいね」と伝えるようにします。
③それぞれの食材が、体にどんな役目をするのかを教えてあげましょう。
④調理方法、味付け、切り方、食材の組み合わせを変えると、食べられる可能性があります。子どもの食体験を少なくしないように、嫌いな食材も、諦めずに食卓に出すようにします。
⑤野菜を育てる、一緒に食材を選んで作る、調理法を決めさせる、味見をさせるなどで、食に対する興味がアップします。幼少時期には、食べ物の図鑑やおままごとも有用です。
⑥睡眠時間を十分にとり、外遊び、運動をしっかりさせましょう。
⑦園、学校ではよく食べる場合、外では頑張っているお子さんを評価します。上手に食べさせる先生の秘訣を尋ねて、参考にしてみましょう。
⑧よく食べるお友達と一緒に食事をすると、「自分もがんばろう」という気になり、食べるきっかけになります。
⑨食が細い場合、多少は頑張って口に入れて、よく噛んで食べるようにします。別腹で果物を与えたり、15時のおやつで補うようにします。

●おわりに
 食卓を囲む家族の団らんは、絆を深める大切なコミュニケーションの時間です。家族で話した今日の出来事や、「おいしいね」「よく食べたね」の言葉は、子どもの心の中に、思い出として残っていきます。笑顔のあふれるテーブルにしたいですね。

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